政権選択の衆議院選挙。激戦区の東京7区では、自民党の裏金事件を巡って比例復活の道を閉ざされたあの候補が涙の訴え。野党候補は攻勢を強めている。東京都庁からほど近い渋谷区の商店街。地元の人たちと握手を交わすのは、参議院からくら替えし、今回、東京7区から立候補した自民党の丸川珠代元オリンピック担当大臣。応援に安倍昭恵夫人も駆けつけている。丸川氏が政治の師とあおぐ安倍元総理の妻・昭恵さんの横で語ったのは、「私自身に使途不明金はありません」ということ。派閥の裏金事件では、882万円の収支報告書への不記載が明らかとなった丸川氏。今回の選挙では党の公認は得られたものの、比例復活の道は閉ざされている。一方、野党候補は、この政治とカネの問題を争点に攻勢を強めている。立憲民主党から立候補する松尾明弘元衆院議員は現役の弁護士。法律の知識を武器に裏金事件を追及する。自民党の裏金事件を追及する一方で、それだけでは票には結びつかないとも話す。日本維新の会から立候補する小野泰輔前衆議院議員は東京・港区を練り歩き「打倒自公政権」を訴えた。すると地元の自民党区議会議員と一触即発の場面もあった。また、参政党の石川友梨香氏も立候補している。訴えるのは「消費税減税」や「社会保障の最適化」。