岸田総理大臣は「“被災地が半島である”との地理的制約もあり、現地へのアクセスは困難を極めた」と語った。石川県では能登半島地震で、一時最大で24地区3300人以上が孤立。政府の検証チームがアクセスルートが遮断され、「奥能登全体が孤立状態になった」と指摘するなど、半島の地形に起因する交通手段の確保が大きな課題になった。これを受けて房総半島を抱える千葉県は海沿いと山間部の集落の状況について県内の市町村に聞き取りを行った。その結果、地震や大雨などにより千葉・富津市など県南部を中心に532集落で孤立のおそれがあることがわかった。山間部だけで最大8万7000人になるとみられる。