宮城・石巻市の石巻市震災遺構 大川小学校。津波で児童74人、教職員10人が犠牲になった。先月、東北大学のボランティアサークルの学生が集まり、3年前から行う語り部活動をした。東日本大震災をきっかけに結成し、瓦礫の撤去や支援物資を届ける活動をしてきた。毎年この時期になると、大川小学校の追悼行事の準備を遺族と一緒に行う中で関係が深まり、3年前に語り部の大役を依頼された。学生たちを語り部に誘った大川伝承の会・佐藤敏郎さんは、割と誘ったと明かす。佐藤さんは小学6年生だった次女を亡くし、当時中学校教師として中学校避難者を支えていた。3月13日、駆けつけた妻から次女の遺体があがったと知らされた。佐藤さんには、参加者に自分ごととして伝わっているのか迷いがあった。サークルの鈴木絢子さんは津波被害は免れ、4歳当時から両親に津波のことを度々聞かされ、ボランティアに興味を持つようになった。しかし、被害を経験していない自分が語り部になることにはためらいがあった。学生だから聞いている方と同じ目線にある人たちだからできる語り部があるという言葉にハッとして引き受けることにした。どうすれば自分ごととして聞いてもらえるか考え、鈴木さんは家族の話をした。
