大規模な災害時には避難所生活が数ヶ月に及ぶこともある。避難所生活のストレスを少しでも緩和したいと開発された室内に設置できる簡易住宅「段ボールハウス」を紹介。素材は段ボールのみ。専用の留め具で留めるだけなので15分で完成する。開発した名古屋工業大学の北川啓介教授は「子どもでも作れるようシンプルなつくりにした。壁だけより屋根・天井もあったほうが家に帰ってきたという感じで心も休まるんじゃないかな」と語った。能登半島地震では1000戸以上が設置された。販売価格は2万5000円~。教授が開発した最新仮設住宅も紹介。防炎素材のテントシートに空気を送るとあっという間に膨らみ、テントの内側に発泡レタンを直接吹きつけると固まって壁になる。たった2時間で設置できる。外から電源を引っ張れば家電も使用可能。販売価格は60万円~。東日本大震災の時に訪れた宮城・石巻の避難所で出会った子どもたちに「仮設住宅ができるまで、なんで何ヶ月もかかるの?大学の先生だったら来週建ててよ」と言われたのが衝撃的ですぐにできる家の研究を始めたという。能登半島地震では約170戸が現地に建てられた。さらにコストを下げるため、材料・作り方を工夫する研究を続けている。