OPECと非加盟の産油国で作るOPECプラスは一部の国が来月1日の会合で7月の原油生産の方針を決める見通し。原油価格は先月、約4年ぶりに60ドル台を下回るなど比較的低い水準が続いている。背景にはトランプ政権の関税政策による景気減速懸念がある。背景として注目したいのがOPECプラスが4月以降原油の増産方針を維持していること。1つがOPECプラスを主導するサウジアラビアがトランプ大統領に配慮しているのではないかという見方。トランプ大統領は今月13日、サウジアラビア・ムハンマド皇太子と会談、経済的結びつきを強化。トランプ大統領は米国内で強まるインフレ懸念を抑え込むため以前から原油価格引き下げを要請。サウジアラビアは米国から軍事支援を受け中東で軍事的優位性を維持したいため貸しを作ろうと増産を続けているのでないか。