日本時間のきのう夜から始まった米国大統領選挙の投票。トランプ前大統領が先ほど、事実上の勝利宣言をした。日本政府の反応について、官邸キャップの中島記者がリポート。日本政府としてはトランプ氏とは一度向き合った経験があり、その経験が役立つはずだとして、前回トランプ氏が大統領となったときのような混乱は今のところは見られない。ある外務省幹部は「日米関係が盤石であることを国内に示すことがまずは大切だ」と話していて、石破総理は再来週、ブラジルで行われるG20サミットに合わせ米国を訪問し、勝利した候補者と面会することを検討している。かつて安倍元総理が外国の首脳として初めて就任前のトランプ氏と面会し、ゴルフ外交などを通じ「シンゾー」「ドナルド」と呼び合う親密な関係を築いたことから、石破総理も同様に大統領就任前のトランプ氏と面会し、関係を深めることに期待する声も上がっている。ただ、ある政府関係者は「面会したときにトランプ氏から防衛装備品を購入するよう要求などがあった場合、石破総理がうまくかわすことができるか分からない、面会が逆効果となり『シゲル』と呼ばれる日が遠のくリスクもある」と話すなど、慎重に検討を進める考え。安全保障環境や経済状況など不透明さが増す中、石破総理はトランプ氏とどのような関係を築いていけるのか、外交手腕が問われることになる。