石破総理が衆議院選挙後初となる所信表明演説を行った。石破総理は冒頭で政権基盤が弱かったという石橋湛山元総理のことばを使い、異例ともいえる野党への配慮を見せると、今後取り組む重要政策として外交安全保障など3つの課題を挙げた。与党と国民民主党で合意した「年収103万円」の壁の見直しについては、見直しを明言した。同じく国民民主党が主張しているガソリン減税についても、見直しに向けて検討し結論を得ると強調。こうした石破総理の姿勢に、自民党内からは「国民民主党をはじめ、野党から協力を得なければ、自民党が終わりかねない」との声が上がっている。政治とカネの問題については、政策活動費の廃止やいわゆる旧文通費の使途公開に踏み切ると表明。ただ野党側が廃止を求める企業団体献金については触れなかった。