通常国会召集。少数与党の中での国会論戦が始まる。政治部・太田雅志の解説。まずは新年度予算案の審議が焦点。石破総理は年度内成立を目指して、野党の主張も柔軟に取り入れる考えで、与党側は国会召集前に、野党3党から個別に予算案への考え方などを聴き取る異例の対応を取った。ただ、野党の協力が得られるかは見通せず、「誰にも先が読めない」と話す政府関係者もいる。また、3月末までには政治改革で積み残しとなっている企業団体献金の扱いに結論を出すことになっている。さらには、立憲民主党などが導入を求める、選択的夫婦別姓制度の議論も活発になる見込みで、いずれも党内に慎重意見が根強い自民党の対応が注目される。一方、野党各党にとっても、東京都議会の選挙と参議院選挙が控えているので、政権との距離感をどう取るかや、ほかの野党との連携をどこまで進めるかといった判断を迫られることになる。与野党双方、さまざまな思惑のもとで論戦が展開されるものと見られる。