日本時間今日未明に行われた日米首脳会談。会談は冒頭30分近くにも報道陣に公開される異例の形で行われ、お互いを褒めたたえるところから始まった。共同会見で繰り返されたのは「投資」というキーワード。まずは懸案となっている日本製鉄によるUSスチールの買収計画。トランプ大統領は「USスチールの買収ではなく投資。買収はされたくなかったが投資は大好き。多額の投資をすることで合意しました」と述べた。石破茂総理大臣は「買収ではない投資なのだと」と述べた。このやり取りについて専門家の上智大学・前嶋和弘教授は「USスチールの話はなかなか難しい段階だが合理的な着地点をトランプ大統領が探っているようにも見える。アメリカ国内には日本が投資したんだと言って日鉄側には買収だから法的にはやっていいよと言ってくれる雰囲気もある。ただ、どうなるかまだ分からない」と話す。トランプ大統領は来週、日本製鉄のトップと会談し調停と仲裁を行う考えを示した。更にトランプ大統領はアラスカでの天然ガスの開発を日本と共同で行うことに意欲を示した。それに加え石破総理大臣はトヨタ自動車やいすゞ自動車がアメリカに新たな工場を建設する投資計画があることも伝えた。そしてトランプ大統領が強調したのは貿易赤字について。対抗措置としてトランプ大統領が各国に振りかざす関税の引き上げを行うというのか。トランプ大統領は「来週月曜か火曜に関税について記者会見をおこないます。基本的に相互的な関税」と述べた。一方で防衛費の増額などについて具体的な数字の言及はなかった。前嶋教授は「関税、安全保障などは来週以降、色々出てくる」と解説した。