松本さんの予想レンジは38700~39100円で、注目ポイントは「海外投資家のセンチメントは好転するか?」とし、「1月にアジアの機関投資家が21件を訪問し、今回トランプさんの保護主義的な貿易政策に対する懸念はもちろんだが、多くの投資家が石破さんの支持率が低迷していることを不安視していた。そうしたなかで2月7日の日米首脳会談全体として成功だったという評価が一般的なので、今後石破政権の支持率が外交評価の高まりから上昇する流れのなかで海外センチメントは好転するのではと思っている。2013年以降の内閣支持率と海外投資家の日本株売買にグラフを見ると、支持率が上がってくると海外投資家の日本株買いが高まってくる傾向が観測できる。ただし前回のトランプ政権下に注目すると支持率50%を超えても海外投資家の大幅な日本株の買い越しにはつながってこなかった。今後、海外投資家が力強い買い押しに転じるためには貿易懸念への払拭が必要と思われるが、少なくとも国内の政治不安が低下してきていることによってゆるやかに上昇していくと思っている。前回米中対立が深刻化したトランプ政権下の日経平均は下落したが、当時と大きな違いは上場企業の株主関連の強化。海外投資家の大規模な日本株の売りがあるとしてもそれを吸収する規模に事業法人の自社株買いが増加してきていることで、過度な悲観は不要ではないかと思っている。」などと述べた。