新紙幣の新1万円札は近代日本経済の父と呼ばれる渋沢栄一。新5000円札は女子教育の先駆者とされる津田梅子。新1000円札は破傷風の治療法を開発した北里柴三郎。埼玉県戸田市の倉庫に並んでいたのは券売機。エルコム・川浪専務は「新紙幣対応を行っているところで部品を交換している」等とコメントした。券売機の出荷台数は急増している。今注文しても3か月待ちだという。今使われている紙幣が登場した2004年。1000円札に採用された野口英世の故郷・福島・猪苗代町の銀行には長い行列が。野口英世のそっくりさんが現れ、盛り上がった。しかし、新しい紙幣を使おうとすると使うことができなかった。日本自動販売システム機械工業会によると、新紙幣に対応する設備投資の経済効果は5000億円にのぼるという試算が出ている。ミノラス不動産・角田光佑さんは「全部交換すると200万円ぐらいかかってくる。時間などもかかってくるので大変」等とコメントした。最新の券売機にするには約200万円かかるため二の足を踏むお店も。麺屋 藤しろ・工藤泰昭さんは「間に合わない。改造するか、全部買い替えるかどちらかの方法になる」等とコメントした。コインランドリーでは今回の新紙幣導入を機にある決断をしたという。TOSEI・塚本広二さんは「キャッシュレスのみにした」等とコメントした。補助金を出す自治体も。東京・葛飾区は新紙幣対応の券売機など1台につき30万円を上限に費用の半額を補助する。業界団体によると、ATM、鉄道の券売機は、来月までにシステムの更新などはほぼ完了する見通し。自動販売機のうち新紙幣対応は2〜3割ほど。