天皇皇后両陛下は戦後80年となる中、太平洋戦争末期に日米間の激しい戦闘が繰り広げられた硫黄島を訪問された。硫黄島では旧日本兵が約2万1900人、アメリカ側が約7000人が命を落とした。アメリカから返還された硫黄島だが火山活動が活発であることから元島民・子孫は今も帰れていない。天皇陛下は2月には「各地で亡くなられた方々や苦難の道を歩まれた方々に改めて心を寄せていきたい」と話された。宮内庁は今年両陛下が各地で犠牲者を追悼する慰霊の旅を調整していて、硫黄島が最初の訪問先となった。そして、両陛下は遺族らに「お体に気をつけて」と声をかけられた。戦後50年を翌年に控える1994年には上皇ご夫妻も硫黄島には足を運ばれていて「祖国のために精魂こめて闘った人々のことを思いまた遺族のことを考え深い悲しみを覚えます」と話されていた。天皇皇后両陛下の訪問について、山下晋司氏は硫黄島の存在を若い人に少しでも知ってもらおうという思いがあるのではないか、陛下自身は戦後生まれだが戦争の悲惨な体験や歴史を伝えていくことが大切との考えがあるのではないかと話している。
住所: 東京都小笠原村硫黄島
URL: https://www.vill.ogasawara.tokyo.jp/ioutou_index/ioutou_photo/
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