4月からの円相場の推移を紹介。このところ円安傾向が続いており、1ドル=160円に迫る水準となっている。これは政府・日銀による市場介入があった4月下旬以来、およそ2か月ぶりの円安水準。円安が進む理由について。20日、スイスの中央銀行が予想外の利下げを決めたことでドルが買われてドル高になり、その流れで円に対してもドルが買われて円安になった。そして同じ日、米国のFRBの高官が「インフレの抑制に時間がかかる」という認識を示したことで、利下げが遅れるという見方から米国の金利が上昇したためドルが買われやすくなり円安要因になった。市場介入も意識されている。財務省の神田財務官は先週金曜日に「過度な変動がある場合には、適切な対応を取っていく」と述べ、円安をけん制した。円相場は現在1ドル=159円75銭〜80銭で取り引きされている。市場関係者は「1ドル=160円まで値下がりすると、市場介入はいつあってもおかしくない」と話していて、円相場は週明けから緊張感がある取り引きになりそう。