米国の利下げ時期が後ろにずれるとの見方から、ドルが買われていることや日本銀行が金融政策決定会合で国債買い入れ減額の具体策の決定を見送ったことなどから円が売られ、円安が進んでいる。財務省・神田財務官は「最近の急速な円安の進行は、深刻な懸念を有している。高い警戒感をもって市場の動向を注視している。行き過ぎた動きに対しては、必要な対応をとっていく」と述べた。円相場は財務官の発言が報じられた後も円安が進み、外国為替市場では日本時間のきのう夜、円相場は1ドル=160円60銭台を付け、1986年12月以来、約37年6か月ぶりとなる円安水準まで下落した。