JR福井駅では切符を求め長い行列ができていた。来月16日に金沢から福井県の敦賀まで延伸する北陸新幹線は、新たに3つの駅に停車し、東京~福井間が最短2時間51分で金沢~敦賀間が最短41分で結ばれる。今月には、一足早く試乗会も行われた。今回の延伸で新たな停車駅になる芦原温泉駅。関西の奥座敷とも呼ばれる芦原温泉は関東からの客の集客にも取り組んでいる。芦原温泉で60年以上続く旅館であらたにできたのはファミリー向けに改装した部屋。恐竜王国福井ならではの恐竜の内装に仕上げた。あわら市によると、新幹線延伸にむけて改修を行った旅館は8割以上にのぼる。今回の地震で大きな被害をうけた石川県の宿泊施設とも一緒にPRを行った。この旅館では自分たちも被害を受ける中で宿泊代金の一部を被災した同業者に寄付する取り組みを行っている。北陸三県の47の酒蔵では昨日から新幹線のラベルを貼って自分たちの蔵の酒を販売している。ラベルには、それぞれの県の特徴が描かれる。しかし、地震の影響で能登地方の9の酒蔵はこの取り組みに参加できず。被災した会社を支援しようと酒蔵同士での助け合いが行われている。小松市の酒造会社では大きな被害をまぬがれたが、能登町にある酒造会社の金七さんはこの蔵で酒を造らせてもらっているという。今回の地震で自分たちの蔵が大きな被害をうけた。無事に残されていた3トンの米は同業者の仲間が運び出すのを手伝ってくれたという。酒造りにはその米を使用しているが来月には酒が完成するという。
住所: 福井県福井市中央1-1-1