今月、大手牛丼チェーンと出前サイトの運営会社とロボットを開発する電機メーカーの3社が協力して自動配送ロボットの実証実験を行った。去年4月の道路交通法の改正を受けて、あらかじめ届け出を行えば自動配送ロボットの公道走行が可能に。自動配送を進めようという動きが活発になっている。アメリカではロボットによる配送が数年前から導入されており、急速に広がりを見せているという。日本でもいち早く実際に運用している所も。大阪市内では14日から大手宅配サービスによる無人配送が始まっている。利用しているのはカレーのチェーン店やカフェなど5店舗。ロボットが店から5分〜15分ほどで到着できる近距離を配達エリアにしている。配達ルートは事前に人が歩いて確認して設定されており、工事などで変更が必要な場合は随時人の手で地図データを更新。盗難防止としてアプリ上でロックを解除するとふたが開く仕組み。安全性については飛び出しをセンサーで感知すると停止するようプログラムされ、車が出てくる可能性がある場所でも一時停止をする。安全面では人も関わっている。オペレーターが遠隔で複数のロボットを管理し登載されているカメラで周囲の状況を常にチェック。信号のある交差点や飛び出しの可能性がある場所などは人の目で安全確認を行い発進させている。需要が年々増えている夜間の配達も開始。名古屋大学・河口信夫教授は「日本の人手不足という状況がある中、配送ロボットが広がることにより人手不足だけではなく、それ以上に宅配サービスが広がるのではないか」と解説する。