映画監督の山田洋次さん。先月、福島県内の原発事故の被災地を訪れた。山田さんの作品のモチーフの多くは日常を懸命に生きる庶民の姿。山田さんは震災直後から福島を訪れ、津波被害を目の当たりにしていた。改めて福島で起きたことを肌で感じるため、被災地の現状をみてもらうことになった。
山田さんは東京電力福島第一原子力発電所を目指した。今も2万6000人余りが避難生活を余儀なくされている。山田さんは1時間ほど見学し、担当者の話を熱心に聞いたが、「僕にとっては一つの事件。4000人の人が毎日働くことが何年も続く驚き。どうしてこんなものを日本人は作ってしまったのかという疑問で、頭の中が混乱している」と述べた。
浪江町の請戸漁港は原発から近く一時は立ち入りが禁止されていたが、若手漁業者たちが漁業をPRしていた。山田さんは日常を取り戻そうとするその姿に希望を見出した。福島の漁業の水揚げ量は増えているが、震災前の2割あまりにとどまっている。山田さんは訪問を通して、今も続く事故の影響を実感。復興には芸術、文化に携わる一人ひとりの力が必要だとの思いを新たにした。
山田さんは東京電力福島第一原子力発電所を目指した。今も2万6000人余りが避難生活を余儀なくされている。山田さんは1時間ほど見学し、担当者の話を熱心に聞いたが、「僕にとっては一つの事件。4000人の人が毎日働くことが何年も続く驚き。どうしてこんなものを日本人は作ってしまったのかという疑問で、頭の中が混乱している」と述べた。
浪江町の請戸漁港は原発から近く一時は立ち入りが禁止されていたが、若手漁業者たちが漁業をPRしていた。山田さんは日常を取り戻そうとするその姿に希望を見出した。福島の漁業の水揚げ量は増えているが、震災前の2割あまりにとどまっている。山田さんは訪問を通して、今も続く事故の影響を実感。復興には芸術、文化に携わる一人ひとりの力が必要だとの思いを新たにした。