福島第一原発の1号機から3号機では、事故で溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混ざり合った「核燃料デブリ」が合わせておよそ880トンあると推定され、極めて強い放射線を出し続け容易に近づけないことから、その取り出しは廃炉最大の難関とされている。事故から13年余りが経つ中、政府と東京電力は、初めてとなる試験的な取り出しを2号機で始める計画で、今月16日には取り出し装置の使用前に行う検査で安全性に問題はないとして、原子力規制委員会から合格証を受領した。東京電力はきょうから最終的な現場での確認を進めていて、問題がなければ今月22日に格納容器の内部に通じる配管に装置を入れ、試験的な取り出しに着手する方針であることが関係者への取材で分かった。作業はほとんどが遠隔操作で行われ、デブリがある格納容器の底まで装置を進めるのに少なくとも数日はかかる見通しで、デブリをつかんだうえで格納容器の外に取り出すのは早くても来週以降になるとみられる。
住所: 福島県双葉郡大熊町大字夫沢字北原22
URL: http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2014/2014-j.html
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