旧ジャニーズ事務所の新会社「STARTO ENTERTAINMENT」の福田淳CEOが就任に至った経緯などを語った。先週金曜日、ファンクラブ会員向けの動画で井ノ原快彦COOが新会社の社名「STARTO ENTERTAINMENT」を発表した。当初「SMILE-UP.」の東山紀之社長が新会社の社長を兼務するとしていたが、最高経営責任者として福田淳氏が就任することが正式発表された。ソニー・デジタルエンタテインメントの社長など、エンタメ業界で20年以上の経営者歴を持つ福田氏は、独立・改名した俳優「のん」とのエージェント契約で活躍を後押ししたことでも知られている。福田氏は「10月2日の会見の1週間ぐらい後から数回、ジュリーさん・東山さん・井ノ原さんに会い、エージェント制のビジネスモデルについて説明した。10月中旬以降に東山さんが両方の社長が難しいということで、井ノ原さんから社長をやってくれと頼まれたが、適任ではないんじゃないかと断った」と話した。だが、旧ジャニーズ事務所が培ってきたコンテンツそのものが瓦解してしまうのは日本の損失だと感じ、引き受けることにしたという。「STARTO ENTERTAINMENT」はCEO(最高経営責任者)に福田氏、COO(最高執行責任者)に井ノ原氏、ほかにCFO(最高財務責任者)とCCO(最高コンプライアンス責任者)に専門家を置いて、来年4月の本格稼働を目指す。タレントは従来通りのマネジメント契約と、自由度が高いエージェント契約を選択できるという。現在福田氏は所属タレント160人と話し合っているという。被害者の一人・橋田康さんは「タレントを守るために切り離すことが、切り捨てるように見えてしまうと、同じことが言及され続けて同じ問題が繰り返し掘り下げられると思う。救済が進んでいく中で新会社が邁進してくれると良いと思う」と話した。