山口・美祢の秋吉台の地下に広がる秋芳洞は長さは日本で二番目の国内最大の洞窟。この秋芳洞で未公開エリアを探検する新しいツアーが始まった。整備されていない手つかずの洞窟を進むと、みえてきたのは鍾乳石。未公開エリアはこれまでは研究者など限られた人しか入れなかった。美祢市が未公開エリアのケイビングツアーに踏み切った背景には来訪者の減少がある。かつては人気の観光地として賑わった秋芳洞。ピークの1975年度には198万人が訪れた。しかし今では40万人を切っている。県の宝を守るために打ち出されたのが今回のツアーだった。高さ30メートルほどある須弥山は天井が崩落したことでできた。洞窟内でこれほど大きな山があるのは極めて珍しいという。空中遊泳をすることで秋芳洞ならではの巨大空間が味わえる。美祢市は今後はガイドの要請や、他の洞窟でもケイビングツアーも開発し、ケイビングの聖地を目指す。美祢市の西山洋史さんは、秋芳洞以外に美祢市に洞窟が約450あって、ケイビングが美祢市の産業になっていければ、と話していた。