VHSなどに記録された思い出の映像が見られなくなるかもしれない。日本では昭和51年に誕生したVHSテープとビデオデッキ。平成以降は記録メディアがDVDやデータに取って代わられるようになり、デッキの生産は次々終了。令和に入るとユネスコなどが「過去60年間人類の多様な文化遺産は磁気テープに記録されてきた。それらの映像と音声を後世に伝える唯一の方法はデジタル化だ」と警鐘を鳴らした。背景にあるのは再生機の製造終了などにより再生自体が困難になることや技術者の減少、長くて50年ともいわれるVHSテープそのものの劣化など。そして消失の期限が2025年とされている。