- 出演者
- マツコ・デラックス 喜入友浩 安斎幸裕 齊木智 藍にいな
YOASOBIの「夜に駆ける」のMVを手掛けた藍にいなさんなど、世界から注目を集める絵師の世界や、秋花火の世界を紹介。
スタジオにアニメーターの藍にいなさんが登場。藍さんが絵師の世界を伝える。絵師は、元々はネット掲示板や同人界隈でイラストを描いていた人のことを指す言葉だったが、今ではイラストレーター全般をそう呼ぶ。2007年に誕生したバーチャル・シンガーの初音ミクが誕生し、音楽がヒットするのに伴い、イラストも一大ムーブメントとなった。ネット上でキャラクターイラストを投稿する人たちが絵師と呼ばれるようになったという。今では、小中学生がなりたい職業ランキングでも絵師がトップに入っている。
毎年開催される「絵師100人展」は、100人の絵師が同じテーマで描き下ろした作品が展示される。中には魔法少女まどか☆マギカのキャラクター原案を務めた蒼樹うめさんの作品もあるという。入場料は1500円で、会場では限定グッズも購入できる他、サイン会なども開催される。また、画集も販売されおり、シリーズ累計38万部のヒットだという。
個人イラストの市場規模は拡大しており、2024年には280億円にのぼっている。藍にいなさんは、東京藝術大学在学中、SNSに投稿した漫画をきっかけに、YAOSOBIの「夜に駆ける」のMV制作の依頼を受けた。藍さんが、日本が世界に誇る神絵師を紹介する。
絵師の歴史を紹介。江戸時代には幕府や諸大名に仕えた絵描き「御用絵師」や、役者画・美人画・風景画など浮世絵を描く「浮世絵師」など、絵師の仕事が幅広く見られた。2次元的にデフォルメされた作風は、現代絵師たちの作品にも取り入れられている。2000年代、お絵かき掲示板・ニコニコ動画、pixivの誕生でイラスト文化が発展し、現代版絵師が登場した。2007年に初音ミクが登場し、いかに上手く描くかが絵師の腕の見せ所となった。
イラストレーターのredjuiceさんが描いた初音ミクの「World is Mine」という楽曲のイラストが当時リアルタッチなものだと話題となったと紹介。イラストは独学だというredjuiceさんだがお絵かき掲示板で注目を浴びプロデビューし個展が開催されるほどの人気絵師となった。また、redjuiceさんは立体感のある3DCGと2次元イラストを融合させた作品も描いている。アニメなどと違い一枚の絵で勝負する絵師。だからこそ想像したくなるストーリーや心理描写がある。マツコさんは、redjuiceの「THE FORBIDDEN GARDEN」という作品をみてストーリーを想像。マツコさんは、人間も展示されている未来の世界だと想像した。
2010年代になるとTwitter普及率が上昇し、絵師たちが発疹するツールがパソコンからスマホへ移行。顔のアップなどの印象に残りやすい作品を描くようになった。そんなデバイス移行期の神絵師が、米山舞さん。パソコンからスマホに移行したためイラストを見るサイズが変わったと作品「DISCOVER」などを紹介。グラデーションにノイズを入れることで布に染色したような質感を表現した作品となっている。米山舞さんは数多くのアニメの作画監督も務める世界中にファンをもつアニメーター。
歴史的な流れを汲み、今注目を集める絵師がAdoのビジュアルなどを手掛けるイラストレーター兼イメージディレクターのORIHARAさん。美しさの中に秘めた葛藤・影を表現している方だと紹介し作品「穢」や「EYE」を紹介。
SNSの登場で絵師の功績として低年齢化と副業ビジネス化している。昔は芸術大学を卒業後デザイン会社に就職し有名絵師に弟子入りするなどしているが今はSNSで自分から発信できるようになっている。
SNSがきっかけで有名になったのが、14歳のプロ絵師歴4年のねねねさん。初めて仕事をもらったのが小6のときにXでイラスト投稿をしていたところVTuberから声掛けがあったという。仕事の依頼はすべてDMで、顔出しはしておらず打ち合わせから納品まですべてメールでおこなっており、今では描いたキャラクターのグッズも販売している。そんな、ねねねさんが注目を浴びるきっかけとなったのがSNSで投稿した幼少期から現在まで同じキャラクターを描き続けた成長記録。わずか数年でプロ級の出来栄えになったイラストが多くの人の目にとまり、現在Xのフォロワー数1万2000人を超える人気絵師となった。
SNSで花開いた新時代の絵師2人目は、副業で絵師をしているうた坊さん。本業はIT企業のゲームの部署で働いている。初めは趣味程度で働いていたというがSNSで投稿した絵をきっかけで出版社から声がかかるようになったという。両立が難しくなり会社をyめ2カ月前に退職しプロになった。
日々進化している絵師たちの技術。その理由のひとつがデジタルイラストツール 通称「液タブ」。そこでマツコも液タブ初体験。まるで鉛筆や水彩絵の具で書いたような表現もできる。ペン先と実際に描く位置のズレを解消することで昔と比べ反応速度も上がっているとのこと。
作品を見る上で注目していただきたいポイントとしてにいなさんは「絵師たちが心血を注いで描くからこそ全開になる唯一無二のフェチズム」とした。絵師たちの作品には各々が持つ趣味嗜好、欲望や願望が現れているからこそ引き込まれるという。
藍さんは、絵師の作品には趣味嗜好や願望などがみられるとしている。スタジオで、藍さんが描いたマツコさんのイラストを紹介した。藍さんは「本能」をテーマに絵を描き続けているという。
藍さんが、フェチズムに惹かれる神絵師として望月けいさんを紹介した。浮世絵の画風に影響を受けており、絵の粗密を重視しているという。
次にアニメーション作家の加藤隆さんを紹介した。米津玄師さんの「パプリカ」のMVを担当し、1枚1枚水彩で描いたという。他にもヨルシカの「月に吠える」のMVも手書きで描いている。
次に紹介したのは中国人絵師の清己(チン・イ)さん。自身で写真を撮り、デッサンで描くというスタイルをとっており、YOASOBIのジャケットイラストなども担当したことがある。藍さんのお気に入りの作品は「しあわせな子犬」。
秋に開催することが増えてきた花火大会の魅力を伝える。秋花火大会の代表格は、毎年11月に開催する「土浦全国花火競技大会」。日本三大花火大会で、来シーズンの品評会も兼ねている。今回、全国の花火大会を巡る会社員の安斎幸裕さんが、秋花火の世界を伝える。
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- B’z土浦全国花火競技大会
安斎さんが音の響きに痺れる花火大会3選を紹介。最初に紹介するのは埼玉・鴻巣市の「こうのす花火大会」。約2万発の花火が打ち上がり、過去にはギネスにも認定された大規模な大会だという。
