先月、日本初の重度障害者によるeレーシングチームが結成された。リーダーの干場慎也さんは「バーチャルの世界だけど自分が操作して疾走感を味わう体験ができるのは大きい」などと話した。初レースは今月25日。より速く走るために、現在は頬を使った新しいコントローラーの開発にも取り組んでいるとのこと。開発を支援している中塚智恵さんは「これまでは機器が人に合わせていた。でもこれからは人が中心で機器を考えていく」などと話した。また干場さんのチームの太田詔さんは、元アマチュアレーサーだったという。しかし50歳の時に病気が原因で筋力が低下し、ペダルを踏めなくなってしまったという。そんな時に出会ったのがeスポーツで、太田さんは「走るのを諦めたのにまた走れる」などと話し、「表彰台の真ん中を目指したい」と意気込みを語った。