奈良時代から1200年以上続くとされる国府宮はだか祭では、数千人の肌男が神男に触ろうと群がっていた。神男はどこからともなく参道に現れ、楼門をくぐり儺追殿へと向かう。神男に触ることで厄払いができるとされる。神男は一糸まとわぬ姿となり、護衛役に守られて中腰で進む。最大の難所とされる楼門は12mの幅がある参道に対し2.5mで、進むのが難しくなっている。神男が儺追殿に近づくと、命綱をつけた引き上げ役が神男にダイブして引き上げようとする。今年は6人が神男に志願し、大桑佑起さんが選ばれた。大桑さんは2019年から今回で4回目の挑戦とある。神男は眉毛以外の毛を剃る習わしで、大桑さんは選定式後に理髪店に向かった。今週月曜、大桑さんは祭りまでの3日間神社に入るおこもりの日で、地元の友人らに激励された。神男は出発前に俗世間と縁を切る習わしとなっており、その後神社にこもり白米・たくあん・白湯だけの食事で三日三晩過ごす。今日の本番、参加者の中には外国人の姿がみられた。今年は地元女性団体らの声を受け初となる女性参加が認められ、儺追笹奉納は女性が行った。午後4時24分に参道に神男が登場し、約7500人の裸男が押し寄せた。楼門を抜け儺追殿に近づくと引き上げ役が2人ダイブし、引き戻されるなどしながらも神男が引き上げられた。