石破首相は政治とカネの問題を巡り、自民党議員の一部を公認しない方針を示した。不記載のあった議員は引き続き地元の理解を得られているか判断すると言及し、この対応を巡っては旧安倍派を中心に反発の声もある。党員資格停止処分を受けている下村元文部科学相・西村元経済産業相・高木元国対委員長と、1年の党役職停止処分を受け政倫審での説明も行っていない萩生田元政調会長・平沢元復興相・三ツ林裕巳衆院議員の6人も非公認となる。高木氏は無所属で立候補する移行を示している。平沢氏は政治資金に関する問題を重く受け止めているとしたうえで、プロセスへの不満をにじませた。処分の有無にかかわらず不記載のあった議員は比例代表との重複を認めない方針で、少なくとも30人以上が対象となる見込み。重複が認められない中で越智隆雄氏は立候補を辞退する様子を見せ、処分の明けた杉田水脈氏は国民の方々がどう受け止めるかが大事と言及している。東京都連の井上信治氏はすでに政見放送の収録も終わったのでもう少し早く決断してほしかったと話している。自民党はオンライン形式で全国幹事長会議を行っているが、石破首相は批判は思っているより遥かに強いものであり誠心誠意戦っていきたいと言及している。この対応を巡っては地方からも方針が突然出され現場が混乱するという声も聞かれている。また、石破首相はかつて自身が率いた派閥・水月会で政治資金収支報告書への不記載が確認されたと公表し、パーティー券を複数羽の議員から購入してもらい合計が記載の必要な20万円を超えていたとしている。