「位置によって月の大きさが変わるのは人間が勝手に修正しているから」について、立命館大学の東山篤規名誉教授が解説。低い月は大きく、高い月は小さく見える。しかし、月と地球の距離は約38万kmあり、月が地平線にあるときも自分の頭の真上にあるときも地球との距離はほぼ変わっていない。むしろ、地球は自転しているため、月が地平線に出始めたときよりも自分の真上に浮かんでいるときの方が地球の半径分(約6400km)月との距離が近くなっているはず。月の大きさが異なって見えるのは脳が勝手に修正をかけているから。カメラで月を撮影したとき、肉眼で見るよりも小さく写ってしまうのも、この原理が働いている。
