黒部ダムがあるのは富山県と長野県の県境。立山連峰と白馬連峰に挟まれた渓谷に位置し、えん堤の高さは186mで日本一。ダムの上は遊歩道になっていて、長さは492m。貯水量は約2億トンで東京ドーム約161杯分。総工費は513億円。ケーブルカーやロープウェー、雪の大谷を進むバスなどを乗り継ぐ富山ルートと、バスで向かう長野ルートの2通りの行き方がある。3000m級の山の中にあるため、冬場は閉鎖。観光は4月中旬~11月30日まで。毎年約100万人の観光客が訪れる。今年は4月15日にルートが開通した。ダム湖は遊覧船が運航されているが、今年の4月15日は湖が凍っていて運航できなかった。観光客のお目当てはド迫力の放水。水量は毎秒10トン以上。観光放水期間は毎年6月下旬~10月中旬まで。観光地としてだけでなく、水力発電の規模も日本トップクラス。黒部川第四発電所など黒部川流域にある12の発電施設の発電量は年間30億キロワットアワー。約100万世帯分の1年間の電力に相当する。