元々は自民党が持っていた2議席を争った今回の補欠選挙。衆議院長崎4区では自民党が議席を維持した一方、参議院徳島高知選挙区では野党側が議席を獲得し、自民党の1勝1敗となった。この結果について岸田首相は「真摯に受け止め地域の政治情勢や「合区」の影響、こうした点をしっかり分析した上で今後の対応に万全を期していきたい」と述べた。今回の結果を受けて衆議院の解散について与党内からは”少なくとも年内の解散は難しいのでは”との見方が出ている。一方で”2敗が避けられ解散できる可能性はぎりぎり残った”との意見も。年内の解散について問われた岸田首相は「今は考えていない」と述べた。一方で立憲民主党・安住国対委員長は「野党が一般化して今の政権に対する国民の批判の受け皿をつくれば大きな政治的変動を起こしうる可能性があることを今回の結果は示唆しているのではないか」と述べた。立憲民主党の執行部は他の野党各党に挨拶回りを行い国会対応での連携を呼びかけた。また、共産党との間では次の衆議院選挙の対応を巡って意見を交わした。野党第一党が国会招集に合わせて挨拶回りを行うのは異例。臨時国会では明日から3日間にわたって各党の代表質問が行われ、物価高への対応が主要なテーマとなる見通し。