- 出演者
- 高井正智 森下絵理香 晴山紋音
オープニング映像。
自民党総裁選。新総裁は石破茂氏。
自民党総裁選。決選投票の結果、石破元幹事長が、1回目で1位になった高市経済安全保障担当大臣を逆転し、新しい総裁に選出された。混戦のまま、投開票日を迎える異例の展開になった。きのうまでに全国の党員党友が投票した党員票では、高市氏と石破氏がほかの候補を10ポイント以上引き離していた。投票結果、高市氏181票、石破氏154票。合計で、高市氏がトップに。石破氏は2位で決選投票に臨んだ。結果、石破氏215票、高市氏194票。逆転での勝利だった。岸田首相、妻・佳子さん、小泉進次郎氏は「自分ができることをしっかり実行し支えたい」、高市経済安保相は「私自身の力不足」とコメント。
自民党総裁選。石破茂氏が新総裁。1986年に衆議院議員に初当選。29歳、当時、全国最年少だった。地元、鳥取に帰るときには、夜行列車をたびたび利用。鉄道や読書など、趣味は多彩。1993年、政治改革法案の取り扱いを巡り、野党が提出した内閣不信任決議案に賛成。自民党を離れ、その後、新生党、新進党に参加した。1997年、自民党に復党し、小泉内閣で防衛庁長官として初入閣。第2次安倍内閣の発足後は党の幹事長に。初代の地方創生担当大臣として安倍政権を支えたが、退任したあとは、安倍と距離を置く。4回目の挑戦となった2020年の総裁選挙では、菅前総理大臣に敗れた。前回の総裁選挙には立候補せず、小泉進次郎氏と共に河野デジタル大臣を支援して、小石河連合と呼ばれた。そして、5回目の挑戦で新しい総裁に選出された。
石破新総裁についての解説。まず、総裁選から振り返ると石破は一回目で1位になった高市を決選投票で逆転をした形になった。これは決選投票に残れなかった陣営の議員票が勝敗を消した形だという。決選投票で積んだ議員票を見てみると石破さんが143票だったが、一方で高市さんは101票に留まった。その背景についてある衆議院議員は”選挙は早いかもしれない”という中で、刷新感と選挙の顔を求めた結果ではないかと話していた。また選挙戦終盤に岸田政権の経済政策を受け継ぐ考えを強調したことも功を奏したということだと話す議員のいる。さらに昨夜、派閥や旧派閥単位で決選投票への高市さんへの投票を支持したという情報が流れたが、脱派閥の選挙戦を求める人たちにはこれが却って逆効果ではなかったのではないかという見方も出ている。派閥の影響力は残ったままなのかとい問に対して、太田は「影響力は残っていたと思う。実際、有力議員から決選投票への投票先の支持があったと明かす議員もいる。一方でこれまで4回、総裁選挙に敗れてきた石破さんが今回勝利したことは脱派閥の象徴といえるかもしれない。」と語った。
石破新総裁に望むことについて、能登半島地震と今回の大雨で被災した石川県の住民は「防災に力を入れてくれると思っている。今後も継続して1日も早い復旧をお願いしたい」などと話した。また、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの母親・早紀江さんは、「十何人の総理大臣にお願いしてきた。拉致問題、40何年間という重い年月のことを一番にやるぐらいの気持ちで日朝首脳会談を早くして、北朝鮮が”いい加減なことできない”と思えるような形をつくれないと」と述べた。そして、大きく動いたのが円相場だ。日銀の利上げに慎重な発言をしていた高市氏が決戦投票に進んだことで一時、円安が進行。それが石破氏が新総裁に選ばれると一転、一気に3円以上円高が進んだ。経済界の反応は経団連・十倉会長はコメントを発表し「政策を迅速に推進できる安定した政治の態勢が確立することを期待する」としている。新総裁の誕生を海外メディアも伝えていた。中国外務省の報道官は「歴史を教訓に中国を客観的・正確に認識し、前向きで理性的な対中政策とることを望む」などと述べた。そして、石破氏が先月に台湾を訪れて頼清徳総統と会談したことについては「中国は日本の政治家が台湾を訪れることに一貫して断固反対でこの立場は明確だ」などと述べた。
自民党と連立を組む公明党の山口代表は政策課題について政権合意を30日にも結びたい。などとした。一方、野党からは、立憲民主党の野田代表は「石破新総裁は逃げないタイプだと思う。どっちが押し切るかそういう論戦をやってみたい。」などと述べた。衆院の早期解散については「十分ありうると考えて準備をしていかなければいけない。」などと述べた。日本維新の会の馬場は「しがらみのない有言実行、約束してことはやる政治をやってほしい。」などと述べた。共産党の田村委員長は「予算委員会含む審議を行った上で、国民に信を問うこと求めていきたい」などと述べた。国民民主党の玉木代表は「政治資金規正法の再改正を臨時国会でやってもらいたい。国民のために必要な対応を国会で行ってから衆院総選挙するのが筋だ。」などと述べた。れいわ新選組の山本代表は「経団連とアメリカの奴隷である自民党は倒すしかない。」などとしている。
石破新総裁は午後6時から初めての記者会見に臨んだ。衆議院議員の解散総選挙の時期について、”国会論戦を経た上で、できるだけ早い時期に国民の審判を仰ぎたい”と述べた。また、「ルールをきちんと守る政党でなければならない。そして守っているかどうかを国民の皆さまに検証されるような仕組みをつくっていかなければならない。」などと述べている。また来月1日に新しい総理大臣の指名選挙を行う臨時国会が召集されることを踏まえ、その日のうちに新内閣を発足させるとした上で、それまでに党の幹事長など役員人事を行う考えを示した。その上で、今回の総裁選挙で争った8人の議員について、”それぞれ立派な職見や政治態勢を持っている。それぞれのもっともふさわしい役職にお願いすることは当然と述べ起用を検討する考えを示した。一方、派閥の政治資金パーティを巡る問題で処分を受けた議員を次の選挙で公認するかどうか問われたのに対し「公認については選挙対策本部で決定するもの。それぞれの選挙区の事情、当選の可能性が大きな判断材料になる。選挙対策本部で適切に議論・判断するが公認権者は総裁である私。説明責任は私もきちんと果たしたい。」などと述べた。また防災対策を巡って”「防災省」が簡単にできるとは認識していないが今の内閣府の防災担当の人員や予算は決定的に足りない。来年度からでも人員の拡充や予算の増額は即座に可能なのでそれが今後の「防災庁」や「防災省」につながっていくと考えている。”と述べた。
このあと党役員人事と組閣に臨む石破新総裁の注目点について太田さんは「記者会見で人事はまだ白紙だが総裁選挙を戦った8人にはふさわしい役職をお願いしたいと話していた。ただ、刷新と安定を両立させる必要がある難しい人事になるかと思います。政治と金の問題を受けた信頼回復に向けて党の刷新をどう図るか。一方で選挙選の最終盤では陣営間の引き剥がし合戦がし烈さを極めましたし、きょうの決選投票も僅差でしたので高市さんの陣営や有力議員にも配慮しなければしこりが残る可能性があります。石破さんは党内基盤が強いとは言えませんので刷新と安定のバランスをとり、どう当体制を構築するか問われることになっている。」などと話した。衆議院の解散総選挙の時期について「石破さんはきょうの会見でも野党との論戦を交わしなるべく早く審判を受けると説明した。石破さんの考えの中には来月1日に招集される臨時国会で総理大臣に就任したあと、衆参両院で代表質問や予算委員会の質疑を行う考えがあるかと思います。石破さんは党首討論にも意欲を示していますので来月中旬ごろには立憲民主党の野田さんらとの議論が繰り広げられる可能性もあります。石破さんとしては人事と国会論戦を行った上で新たな政権に対する世論の反応や支持率などを見極めながら解散のタイミングを探るものとみられます。」などと話した。野党側はどう対峙していくのかについて「政治と金の問題を厳しく追求していくことになると思います。この問題を巡って石破さんは選挙選のなかで収支報告書に不記載のあった議員に厳しく反省を求めて、総裁自身も説明責任を追うと言った。それだけに総裁自信が具体的にどのような説明を行うのか、さらなる政治資金規正法の改正を求めるものと思われます。さらに大雨被害を受けた能登地方の普及支援のため補正予算案の編成と審議を要求しまして、早期の解散に大義はないと迫ることにしている。」などと話した。
米国を訪れているウクライナ・ゼレンスキー大統領は26日、バイデン大統領とホワイトハウスで会談した。ゼレンスキー大統領は、ロシアによる軍事侵攻を終わらせるためとして新たにまとめた勝利計画を説明したが、強く求めてきたより射程の長い兵器をロシア領内への攻撃で使う許可は得られなかったものと見られる。
先月末までに収穫されたことしの新米の検査結果が発表され、最も評価が高い「1等米」の割合は63%余りで去年の同じ時期を下回った。農林水産省は猛暑やカメムシによる被害が影響しているとしている。一方で農林水産省は今回の検査量の年間に占める割合は、全体の5%余りだとしていて、今月の検査では東北や北海道など主なコメの産地での生育がよく、この状況が続けば1等米の比率も増えていくと話している。
ナショナルリーグの西地区の首位ドジャースは2位パドレスとの直接対決。この試合に勝てば優勝が決まる。試合は2点をリードされた6回大谷の第3打席で9試合連続となるヒットを放った。続く7回はチームが同点に追いつき1アウト一塁二塁で大谷が勝ち越しのタイムリーヒットで決勝点となりドジャースは3連覇。大谷は大リーグ7年目で初めての地区優勝となった。
全国の気象情報を伝えた。
高井さんは「また台風という気持ちになりますが、その動き最新情報を確認しながらいきましょう。」などと話した。