12日告示される自民党の総裁選について上川外務大臣が出馬を表明し、総裁選は9人による争いになる構図がほぼ固まった。一方で野田元総務大臣は出馬を断念すると表明している。11日夜、小泉純一郎元総理が取材に応じ、息子の進次郎元環境大臣の総裁選出馬について初めて口にした。小泉氏は「やるからには頑張るしかないね」などと話した。その進次郎氏は11日、新潟の米農家を視察した。米の品薄が心配される中、新米の出来具合などを確認したほか長靴を履いて稲刈りを体験。この視察のあと総裁選について問われた小泉氏は「野田先生には推薦人になっていただきたいとお願いをした」と述べた。午後5時ごろ、急きょ会見を開いた野田元総務大臣。野田氏は出馬を断念し小泉氏の推薦人になると表明した。ベテランの野田氏が加わったことで、小泉陣営では厚みが増したとして歓迎する声が上がる一方、他の陣営からは冷ややかな見方も。一方、上川陽子外務大臣が11日、出馬会見を開いた。他の陣営からの引き剥がしなどもあり推薦人集めが難航した上川氏。10日、推薦人20人を確保できたものの麻生派の議員が9人とおよそ半分を占めた。既に駆け引きが始まっている自民党総裁選。12日、告示の総裁選は9人による争いになる構図がほぼ固まっている。一方、立憲民主党の代表選では4人の候補が能登半島地震の被災地を視察した。