大逆風にさらされる石破政権。連立を巡る駆け引きが続く中総理大臣の指名選挙が来月11日に行われる方向。与党が過半数に満たない状態で行われるのは約30年ぶりのこと。指名選挙で誰の名前を書くのか国民民主党を中心に政局が揺れ動いている。全国各地で行われた小選挙区の当選証書の付与式。実は今回の衆院選挙、女性の当選者が過去最多の73人だった。前回より28人増えている。愛知県庁では今回の選挙で政党要件を満たした日本保守党の河村たかし前名古屋市長が当選証書を受け取った。今回の選挙で躍進した国民民主党の日野紗里亜さん。4人の子供を育てながらの立候補で60万円の不記載で辞任した鈴木淳司さん相手に4万票差で初当選を勝ち取った。当選者たちが国会に登院するのは来月11日の召集で最終調整されている特別国会そこで行われる総理大臣の指名選挙を巡って水面下で駆け引きが続いている。総理指名選挙で誰の名前を書くか。今回の選挙で大きく議席を減らした与党の全議員が石破茂と書いても過半数には届きない。一方で、立憲民主党の全議員が野田佳彦と書いても過半数には届きない。そこで今回の選挙で躍進した国民民主党がどちら側につくか、双方がラブコールを送っている状況だが、玉木代表は、自分を指名させると強調している。立憲民主党の野田代表は明日、日本維新の会共産党と党首会談を行うが、国民民主党の玉木代表との会談は開催のめどが立っていない。多くの有権者が自民党政権にノーを突きつけた今回の衆院選。しかし、投票率は53.85%と戦後3番目に低い結果となった。そんな中でも、議席を大幅に増やしたのが国民民主党。投票1週間前に実施した調査では、多くの20代〜30代が投票先として国民民主党を選んでいる。今回の選挙で、なぜ国民民主党は若い世代から支持を得られたのか。若い世代へのアプローチとして国民民主党が多用したのはSNSのショート動画。毎回、選挙のたびに課題となる若い世代の投票率。国民民主党などのSNS戦略が一つのヒントになるのではないかと専門家は話す。