今月から始まった広島・廿日市市の宮島訪問税は1回の訪問につき1人100円を徴収するもので、1年間分を500円で納付することも可能。徴収方法は旅客船の運賃などに上乗せし、地元民らや修学旅行の訪問などは対象外となる。宮島は人口1400人に対し2019年には過去最多の465万人が訪問していて、今回の導入は膨らむ観光対策費の財源確保のためだという。今年度は1億400万円の税収を見込んでいて、公園・トイレの維持管理や無料Wi-Fiの整備などに活用するという。沖縄県では地元民も対象とた環境協力税が伊是名村などで導入されていて、主に環境美化や島内環境の整備などに使用されている。また竹富町では税ではなく任意の協力金として費用を集めていて、鹿児島県・奄美市など各自治体でも訪問税や任意の協力金の導入を検討しているという。旅行アナリストの鳥海さんは「任意の協力金では安定的な財源確保に繋がらないので税としてチケット代などに上乗せするのが良く、環境整備の結果を公表して理解を得ていくことが重要」と話した。