愛知県の蒲郡市にある市立の竹島水族館は築60年を超え、先月大幅にリニューアルした。さらに秋には新館をオープンさせる予定で費用は総額およそ6億5000万円に上る。小林龍二さんは、市から委託を受け館長を務めてきた。蒲郡市はこれまで指定管理者制度で水族館を管理してきた。委託先は小林さんたちの会社で運営権は市が持っていた。しかし去年、水族館の活性化を図ろうとPFIという手法で民間の資金を活用することにした。事業者には小林さんが地元の企業と新たに立ち上げた会社が選ばれ、新館の建設費などはこの企業から借り入れてすべて負担する。小林さんたちにとっても運営権が14年間譲渡され、自由度の高い運営ができるメリットがある。小林さんは来館者を倍の年間60万人に増やすことを目指し、10年ほどで借り入れを返済する計画。
小林さんが頼ったのが20年来のつきあいがある水族館プロデューサーの中村元さん。中村さんが助言してきたのは地域の資源をふんだんに展示すること。蒲郡は深海の生き物が名物。地元の漁業者から格安で譲り受け、全国屈指のおよそ150種類まで増やした。小林さんたちが特にこだわったのが照明で、深海をイメージした水槽の中で光が左右に動く。水中にいるような感覚を味わってもらいたいと考えた。ライトは市販の扇風機に取り付けてコストを最小限に抑えた。そして新館の一番の売りの水槽は中村さんがみずからデザインした。丸みを持たせ、つなぎ目を減らすことで空間を広く見せるねらいがある。アンケートでは、9割近くが運営に自治体の財源を充てていると回答している。日本水族館協会は「教育や地域振興の役割が求められるので税金を投入する必要はある。ただ、時代の流れで民間の力を活用する施設も今後増えるのではないか」としている。
小林さんが頼ったのが20年来のつきあいがある水族館プロデューサーの中村元さん。中村さんが助言してきたのは地域の資源をふんだんに展示すること。蒲郡は深海の生き物が名物。地元の漁業者から格安で譲り受け、全国屈指のおよそ150種類まで増やした。小林さんたちが特にこだわったのが照明で、深海をイメージした水槽の中で光が左右に動く。水中にいるような感覚を味わってもらいたいと考えた。ライトは市販の扇風機に取り付けてコストを最小限に抑えた。そして新館の一番の売りの水槽は中村さんがみずからデザインした。丸みを持たせ、つなぎ目を減らすことで空間を広く見せるねらいがある。アンケートでは、9割近くが運営に自治体の財源を充てていると回答している。日本水族館協会は「教育や地域振興の役割が求められるので税金を投入する必要はある。ただ、時代の流れで民間の力を活用する施設も今後増えるのではないか」としている。
住所: 愛知県蒲郡市竹島町1-6
URL: http://www.city.gamagori.lg.jp/site/takesui/
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