25日、ブラジル政府政府は、第二次世界大戦時に日本人移民らが迫害された問題について、初めて公式に謝罪した。ブラジル人権市民権省・恩赦委員会・アラメイダ委員長は「日系社会に対して、ブラジル政府として謝罪します」と述べた。サントスでは歴史を伝えるツアーが開催された。サントス沖でブラジル商船などが攻撃され、ブラジル政府は報復として日本人移民らを「敵性外国人」とみなし、サントスから24時間以内の強制退去を命じる。その結果、6500人が突然家を追われる。当山正雄さんは22歳、外出中に強制退去を命じられる。当山さんは駅へ連行されサンパウロの移民収容所に。サントスに戻ったのは4年後。米国やカナダでも大戦中に日本人らを強制収容問題があった。両政府は1980年代に公式に謝罪。ブラジルで転機が訪れたのは2016年。強制退去対象の日本人の名簿が2016年に発見され今回の謝罪につながる。今年で103歳を迎える当山さん。当山さんは「これ以上の争いはいらない」とコメント。日系団体は「日系社会を受け入れてきたブラジルへの敬意からこれ以上の補償は求めない」とした。