モンゴルを公式訪問されている天皇皇后両陛下。第二次世界大戦後、モンゴルで抑留中に命を落とした人たちの慰霊碑を訪問された。1945年8月15日に終戦を迎えたはずだった第二次世界大戦。57万人以上の日本人が旧ソ連の捕虜となった。シベリアなどで労働力として抑留されるなか、約1万4000人はモンゴルに移送。抑留者たちは都市の建設などの強制労働をさせられ約2000人が命を落とした。鈴木富佐江は8歳のとき、戦地へ向かった父親がモンゴルに抑留。肺結核を患い亡くなった。陛下に直接これまでの自身の思い、感謝を伝えた。その日の夜にはモンゴル大統領夫妻主催の晩餐会が開かれ、陛下はモンゴル語で乾杯の発声を行ったあとビオラを手にされステージへ。モンゴルの伝統楽器「馬頭琴」の国立楽団と共に「浜辺の歌」などを演奏された。陛下は「今後両国の架け橋となる若い世代が先人たちの歩みを受け継ぎ、広大な土地にまかれた協力の種が多くの花を咲かせてほしいと思います」と述べられた。
