「王座前・五番勝負」の第4局はきのう、京都市のウエスティン都ホテル京都で開かれ、藤井聡太七冠が永瀬拓矢王座に挑んだ。大一番の藤井七冠の勝負飯は、昼食が寿司盛り合わせ、おやつは「丹波栗とラズベリーのムース」、夕食には「海老天丼」を選んだ。そして対局開始から約12時間後のきのう午後9時頃、藤井七冠が138手で勝利した。2017年に現行の八大タイトル戦になってから初めての八冠達成。藤井八冠の地元、愛知県瀬戸市の商店街ではお祝いのくす玉が割られ、歴史的瞬間を見守ったファンから大きな歓声が上がった。一方政府は、藤井聡太八冠に内閣総理大臣顕彰を授与する方向で調整に入った。これは国家・社会に貢献し、顕著な功績があった人などに贈られるもので、羽生善治九段は1996年に七冠を制覇した際に授与されている。岸田総理大臣は昨夜Xに「将棋界初となる八大タイトル戦の制覇という偉業を成し遂げた。誠におめでとうございます」と投稿した。