被爆者の立場から核兵器の廃絶などを訴えてきた日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)は、日本時間のあさってノルウェー・オスロで行われるノーベル平和賞の授賞式に出席する。代表委員・田中熙巳さん、田中重光さん、箕牧智之さんの3人や各地の被爆者などおよそ30人が羽田空港に集まった。授賞式では13歳のときに長崎で被爆した田中代表委員が演説を行い、伯母など5人の親族を亡くした自身の体験などをもとに被爆の実相や核兵器の非人道性を訴えることにしている。田中代表委員は「これまで被爆者がやってきたことを、続けていくには世界の支持も必要」と語った。代表団は授賞式に出席したあと今月12日まで現地に滞在する。