活火山の定義は「おおむね過去1万年以内に噴火した火山や、現在活発な噴気活動のある火山」。長野県の志賀山が最近の研究で活火山である可能性があることがわかった。志賀高原にある18のスキー場の中央にあるのが志賀山。これまでに判明していた志賀山の噴火活動は約7万年前までだった。富山大学の石崎泰男教授が注目したのは白っぽい斜面。これが降り積もった火山灰であると考えた。周辺の地層などを調査すると、約400年前に水蒸気噴火で噴出したものであることがわかった。また過去にマグマ噴火で噴出した溶岩を分析すると、約6000年前に複数回マグマ噴火したものだとみられることがわかった。さらに石崎教授が注目するのは志賀山の約9キロ南にある草津白根山。5年前には本白根山が噴火した。この本白根山と志賀山の成分が似ているなどしていて、地下のマグマだまりを共有している可能性があるという。石崎教授は「志賀山は頻繁に噴火する火山ではない」と見ている。今回の結果は今後論文として発表される予定。