自民党総裁選挙を前に岸田総理大臣の再選支持の声がある一方で、ポスト岸田を巡る動きも熱を帯び始めている。平和記念式典に出席するため、広島を訪れた岸田総理は週末にはカザフスタンなど中央アジアを訪問する予定。茂木幹事長は東南アジアを歴訪し要人との面会や視察を重ね、得意の外交で存在感をアピールしたい考え。自身の出馬については夏の間によく考えるという茂木氏は次の総裁にはチームをまとめて改革を大胆に実行する力が求められると強調した。党内からは幹事長としての手腕を疑問視する声も多く、支持が広がるかは不透明。世論調査では常に1位の石破元幹事長は地元の会合で出馬に意欲を示した。派閥の壁がなくなった次こそはと菅前総理ら非主流派の支援を期待する。ある閣僚経験者は小泉進次郎が出馬を模索していると話す。小泉氏は最近重鎮や若手議員と面会を重ねている。憲法改正にも強い意欲を示すなど出馬に向けた動きとも取れる。一方でパフォーマンスだけで中身がない、ポエムなどと過去の言動に批判も。このほか出馬を模索する高市氏や河野氏は現役閣僚でもあり、慎重に情勢を見極める考え。岸田総理の態度表明はお盆明けとなる見通しで今月中旬以降動きが本格化することになる。