今、障がいがある人をCMやドラマに起用したいというオファーが増え続けている。進行性の難病「ライソゾーム病」を患いながらファッションモデルに挑戦する丸山聡さんを取材した。丸山さんには歩きづらさや言葉に詰まりやすいなどの症状がある。ライソゾーム病はは推定7000人に1人で体の老廃物が分解出来ない難病で根本的な治療法が確立されていないということ。モデルになるきっかけは都内の企業が主催したオーディション、全国から150人以上の応募があった。減量をして臨んだオーディションで合格、芸能事務所に所属となった。モデルとしての初仕事はウェブマガジンの撮影で、健康器具のCMにも出演した。聡さんは今、山形・高畠町の就労支援施設で週に4日ほど働いている。一般企業で働きながらモデルを続けるのが目標だという。モデル・丸橋主有さんは7年前にバイク事故で手足がほとんど動かせなくなったが、聡さんのオーディション動画を見て「障がいを言い訳に動かないのは恥ずかしいと思うきっかけになった」と一歩を踏み出せたという。丸山さんは「見ている人が壁にぶち当たっているときに何かをするきっかけ作りになればうれしい」などと語った。