米の価格高騰が続く中、政府は先週、米の流通が滞っているとして備蓄米をできるだけ早く放出する考えを示した。江藤農相はきょう、入札で売り渡す数量や対象者などの概要をあさって14日に公表することを明らかにした。農林水産省によると、政府の備蓄米は去年6月の時点で全国300余りの倉庫で91万トン保管されている。このうち埼玉県にある倉庫では、備蓄米として新潟県や長野県で生産されたコシヒカリやこしいぶきなどおよそ3万トンを保管している。きょう午前も去年収穫された米がトラックで運び込まれ、倉庫に入れる作業が行われていた。流通の円滑化を目的に備蓄米が放出されれば初めてになる。