藤原さんは食は人間の経済状態を如実に表すと話した。専門家は作物を高度に精製して糖分や脂肪を添加することで保存性を高めたカップ麺やシリアルなどの食品を超加工食品と定義している。イギリスの研究では、食品に占める超加工食品の割合が平均8%と平均42%のグループを比較したところ糖尿病の発症リスクは1.84倍に。フランスの調査では、食品に占める超加工食品の割合が平均8%と平均31%のグループを比較したところ心筋梗塞の発症リスクは1.2倍に。西ヨーロッパ10か国の調査では、1日の摂取量が平均176gと平均686gのグループを比較したところ過体重や肥満になる確率が15%上がるという結果も出ている。栄養疫学の佐々木敏さんは、人間は糖質や脂質が豊富な食に対してストッパーをもっていない、どこで歯止めを聞かせるか、どの人たちやどの生物が被害を相対的に多く被るのかを考えていくべきと話した。