79年前の沖縄戦の犠牲者を悼む沖縄慰霊の日を迎えたきのう、全戦没者追悼式が開かれ、宮古島の高校生が平和への祈りを詩に込めて朗読した。軍隊と住民が混在し、凄惨な地上戦となった沖縄戦では、日米双方で計20万人以上が亡くなったとされる。沖縄県立都高校3年の男子生徒の平和への祈りを詩に込めて朗読した。3年連続で岸田総理大臣が参列し、「沖縄戦の悲惨な実相と平和の尊さを次世代に継承していくことは、我々に課せられた責務」と述べた。一方、沖縄県・玉城知事は自衛隊の配備強化が進む現状に懸念を示し「自衛隊の急激な配備拡張が進められており、沖縄県民は強い不安を抱いている。今の沖縄の現状は、無念の思いを残して犠牲になられた御霊を慰めることになっているのか」と述べた。世界の各地で戦火が絶えない中、きのうの沖縄は平和への祈りに包まれた。