OECDが行った国際成人力調査の結果が公表された。今回が2回目の実施で、31の国と地域の約16万人が参加し、日本からは無作為に選ばれた5000人余が解答した。社会生活で求められるスキルを、読解力・数的思考力・状況の変化に応じた問題解決能力の3分野で測る。日本の成績は、状況の変化に応じた問題解決能力ではフィンランドと並んで1位。読解力と数的思考力ではいずれも2位と世界トップレベルとなった。今回の調査結果について文部科学省は「学校教育の充実を進めてきた結果だと見られる」としている。調査を行ったOECD・教育分野の責任者は「日本は昔から質の高い教育が行われてきた。全世代でよい結果だった」と語った。