8月、ガソリンの店頭価格が1リットル当たり186.5円まで値上がりし、政府は価格を抑えるための補助金を増やしたことで、現在は173.4円にまで下がっている。補助金がなければ204円程度にのぼる。日本は原油の輸入の90%以上を中東に依存している。専門家はイスラエルとハマスの軍事衝突が激化し、ハマスを支援するイランを巻き込むことで紛争が拡大するなどした場合、原油価格が上昇する可能性を指摘。政府はガソリンなどの価格を抑える補助金を来年4月末まで延長することになった。だが、補助には巨額の財政資金が投じられ、合計6兆3500億円余に膨らむ見通し。国債で調達し、将来にツケを残すことになる。海外ではアメリカ、フランス、ドイツなどは去年までに補助金政策を終了し、脱炭素の観点から補助策の早期終了を求める声もあがっている。
ガソリン価格の値下がりには原油価格に加え、円相場の動向が作用してくる。目下、円安により、原油の円建ての輸入価格が大幅に値上がりしている。また、アメリカの金利が日本を大きく上回り、円を売ってドルを買う動きを強めている間、急激な円高に向かうかは不透明。
ガソリン価格の値下がりには原油価格に加え、円相場の動向が作用してくる。目下、円安により、原油の円建ての輸入価格が大幅に値上がりしている。また、アメリカの金利が日本を大きく上回り、円を売ってドルを買う動きを強めている間、急激な円高に向かうかは不透明。