敬老の日。65歳以上の高齢者は3625万人。総人口に占める割合は29.3%と過去最高を更新した。急速に進む高齢化社会で問題となっているのが高齢者の孤独死。警察庁の統計によると、今年前半だけで2万8000人を超えている。老人ホームや在宅介護などで活用される高齢者を見守るサービスにきょう新たなシステムが登場した。Wi−Fiを使った見守りシステム「ケアセンス」の仕組みは、専用の端末からWi−Fiを発信し部屋全体を検知。電波の角度や時間、距離の差をAIが機械学習することで部屋の中に人がいるかどうかや眠っているかなどがわかる。入居者の様子は別の部屋にあるパソコン画面で確認できる。巡回によって入居者を起こしてしまう心配もなくなった。カメラを使った見守りと比べてプライバシーも守れるという。さらに深い睡眠状態であるノンレム睡眠に近づくと呼吸数を計測することができる。睡眠や呼吸を把握することは高齢者の健康の維持に、つながっていくという。セキュアリンク・藤本典志社長は「2040年までには売上100億円を目指している」とコメント。