都内のスーパーで、キャベツ1玉は平年の3倍以上の400円台、大根1本は257円、白菜4分の1は194円と平年の2倍以上。更に主食のお米は5kg4000円台と、去年の倍近くまで値上がり。今月は1200品目以上のパンが一斉に値上げされ、来月にはコーヒーやチョコレート、4月にはビールと、春に向けて食品の値上げは約6000品目。去年を大幅に超える値上げラッシュだ。家計に立ちはだかる物価高の壁を乗り越えるためのカギは賃上げ。今日発表された実質賃金は4か月連続でマイナスに。2年半近く物価高に賃金の上昇が追いつかない。今年こそはプラスになるのか。大企業のトップに聞いた。大企業は大幅な賃上げに前向きだが、本当に生活はよくなるのか。専門家も厳しい見方を示す。足元では1ドル=158円台の円安水準が続き、食品の値上げラッシュは長引くおそれも。政府のガソリン補助金も減り、家計の負担は増えるという。賃上げの恩恵が家計に行き渡るには相当時間がかかりそうだ。