先週金曜日、荷物の宅配業者に密着、配達員の中山雄太さんは、すごい速さで階段を駆け上がる。配達中は常に小走り。一日の配達数は約200個で、配達員はとにかく大忙し。「2024年問題」で人手不足も懸念される中、配達員の負担軽減につながると期待されているのが荷物の「置き配」。中山雄太さんは「再配達で、ご飯とか食べる時間とか正直なかったんですけど、今はちゃんとご飯とか食べる時間とかつくれています」と話す。宅配最大手のヤマト運輸も6月から、会員登録をすれば主な配送物について「置き配」で受け取りできるようにすると発表。「置き配」について、街の人は「配達される時間に必ず家にいるとは限らないので、置いてもらう方が楽かな」「子供が寝てたりするのでチャイムを鳴らされたくないので、置き配してもらえると助かります」と話す。「置き配」の需要が増える一方で、配達物の盗難を心配する声も聞かれた。国土交通省の調査では、「置き配」を利用しない理由として、3割近くの人が「盗難されないか心配」と回答している。対策できることはあるのか?専門家の流通経済大学経済学部・板谷和也教授は「普通の人からは見えないような場所に置いてもらう。あるいは、カバーと鍵がかかるような場所を作っておいて、そこに入れてもらう」と話す。鍵がついているワイヤつきの“置き配”用の袋などが市販されているという。