深刻な人手不足にあえぐ物流業界。課題の1つが、受取人が不在の場合にもう一度届けることになってしまう「再配達」。今、さまざまな工夫で再配達を減らそうという動きが広がっている。年間50億個に上る宅配便。国土交通省のサンプル調査によると、1割が再配達になるという。再配達を減らす鍵となるのが、玄関先などに荷物を置いて届ける「置き配」。ただ、壁となっているのがオートロックのマンション。宅配ボックスがなかったり、埋まったりしている場合、荷物を持ち帰るしかない。そこで東京・中央区にあるマンションが設置したのは、仕切りがなく棚の幅も変えられる宅配ボックス。住民はQRコードを持っていて、それをかざさずに取り出すと、警告音が鳴る設定もついている。
一方、名古屋にあるインターホン専門メーカーが開発したのは、オートロックを荷物で解錠するシステム。届ける荷物が置き配に指定されていた場合、配達員は荷物の伝票番号や部屋番号をインターホンに入力する。情報が一致すればオートロックを解錠することができ、受取人がいなくても置き配ができる仕組み。このシステムを導入している大手宅配事業者も、再配達の減少につながると期待を寄せている。荷物が再配達になってしまう割合は、去年4月の時点で10%ある。国は今年度中に6%まで下げる目標を掲げていて、官民を挙げた取り組みが求められる。
一方、名古屋にあるインターホン専門メーカーが開発したのは、オートロックを荷物で解錠するシステム。届ける荷物が置き配に指定されていた場合、配達員は荷物の伝票番号や部屋番号をインターホンに入力する。情報が一致すればオートロックを解錠することができ、受取人がいなくても置き配ができる仕組み。このシステムを導入している大手宅配事業者も、再配達の減少につながると期待を寄せている。荷物が再配達になってしまう割合は、去年4月の時点で10%ある。国は今年度中に6%まで下げる目標を掲げていて、官民を挙げた取り組みが求められる。