現在富士山は”閉山中”。夏山期間以外の登山道は全面通行止めとなっている。オフシーズンの登山が自己責任が原則だが、万全な準備をしない登山者による事故が相次いでいる。去年11月ベテラン登山者が富士山頂上付近で撮影した映像では、一面雪に覆われた富士山で強風が吹付け、バランスを崩せば滑落の危険性もある状況だという。ベテラン登山者によると、初めて冬登山した日本人が足を滑らせ事故を起こしたという。後を絶たない閉山した山での事故、先月22日にも閉山中の富士山で中国人大学生の男性が遭難。山岳救助隊にヘリコプターで救助された。しかし男性は、4日後に忘れた携帯電話を取りに再び入山し、ヘリコプターでまたしても救助された。閉山の時期に遭難が相次ぐ中、富士山の麓の自治体では”救助有料化案”が浮上している。一方、富士吉田市の堀内茂市長は、燃料費などを含めて60~80万円かかるというケースも多々ある、これらの費用も全て県民の税金から賄われると話した。外国人の遭難を巡っては、3日前にも北海道倶知安町にある”蝦夷富士”と呼ばれる羊蹄山でイギリス人男女が遭難。2人の服装は、半袖・ハーフパンツだった。35年間山岳救助の経験を持つ専門家は、冬山の厳しい環境では隊員たちが二次遭難する危険性があると指摘する。